昨日、レッスンの前に東京駅へ。
ブリジストン美術館で10月14日まで開催されている、
「ドビュッシー、音楽と美術」 印象波と象徴派のあいだで
を観に行って参りました。
なにせ、今度の日曜日までで終わってしまうので…!
レッスンが遅くから始まる日でしたので、えいっと行ってきました。
先日、六本木まで二本柳先生のセミナーに参加させていただいた時に
ついでに寄れればベストでしたが、あの時はすぐレッスンでしたので、
シンデレラは帰らなければなりませんでした。
さて、「ドビュッシー、音楽と美術」♪
非常に勉強になりました。
入り口で音声ガイドを借り(500円)、
絵画とともに、解説を熟読し、音声によるガイドや貴重な音源を聴きながら
2時間ほどかけて会場を巡り、じっくりと堪能いたしました。
ドビュッシー自身が伴奏している、「ペレアスとメリザンド」の「わたしの長い髪が」
ラフマニノフ演奏の「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」(子供の領分より)。
など…。とても、美しい演奏でした。
私は活字を読むと眠くなってしまうタチなのですが、
今回は集中して楽しく読むことができました。嬉しいです。
内部の様子は撮影できませんでしたので、
残念ですが、とにかく膨大な量の情報を得、絵画を観、
レアな音源を聴いて目が覚める思いでした。
ドビュッシーは、自分が”印象派”であると言われるのは好まなかったこと。
同年代の優れた作曲家・美術家・詩人・舞台芸術家たちとの交流、
その中で育まれ、深められ高められたドビュッシー独自の世界と音楽。
ジャポニズムと呼ばれ、その時代のパリを熱狂させた日本の美術品たち。
ドビュッシー自身も日本の美術の、無駄なものをそぎ落とした
美しさに魅せられた一人であり、日本の美術品を収集していました。
日本の版画や、陶器…「アルケル」と呼んで
旅行にも連れて行った木彫りのぶんちん。
ドビュッシーにゆかりのある品々、
親交のあった人々との手紙や音楽を通じてのやりとり。
とても精緻に書かれた、自筆の楽譜。
人々を愛し家族を愛し、音楽を愛した彼の、
人となりを身近に感じられて、なんだか嬉しくなりました。
優れた音楽家であることはわかっていたつもりですが、
実際にこうして、”その時代を実際に生きたという証”を
目の当たりにすると、胸がいっぱいになりますね。
ドビュッシーの作品に向かい合う気持ちが、少し変わってきそうな気がします。


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